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気まま猫の気ままなお話

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トリル

トリルについて。

トリルはバロック時代(1600年から1750年頃まで)から
古典派の時代までは,trの書かれている音符の一つ上から
はじめるのが原則(良い趣味)とされています。
(例えば、ミにtrがついていたらファミファミとなる)
しかし、これには、だいたい3つの例外があります。

1、曲のはじめ、或いはフレーズの初めの音の場合は主音から開始する。
2、旋律を壊す危険があるときは主音から開始する。
3、倚音(いおん)につけられているときは主音から開始するのが原則と考えてください。

この3つのうち1がもっとも厳格に守られます。
2・3はしばしば守られない事があり,趣味の問題です。
現在は一般的にトリルは主音から開始していますが,バロック時代の音楽や
モーツァルトの音楽では主音からの開始は正しくありません。
アンダンテの曲の始め、フレーズの初めの例で、ミの上のtrは、
ミファミファミ-ファ或いは、ミファミレミ-ファです。

吉田雅夫著 フルート曲本 練習曲第10番の所の説明より


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